引越しで冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどを新居へ持っていく場合、「設置まで引越し業者に頼める?」「家電量販店や専門業者へ依頼した方がいい?」と迷うことがあります。
依頼先は、家電の種類だけでなく「現在使っている家電を移設するのか」「引越しを機に新しく購入するのか」「給排水接続や電気工事まで必要か」で考えると整理しやすくなります。
現在使っている家電を引越し荷物と一緒に運ぶ場合は、まず引越し業者へ対応範囲を確認します。新しく購入する家電なら購入店舗の配送・設置サービス、エアコンなど専門的な工事が必要な場合は販売店や専門業者への依頼を確認してください。
この記事では、引越し時の家電設置をどこへ頼むか、依頼先ごとの違いと家電別の判断方法を解説します。
家電設置の依頼先を先に確認
- 現在使っている家電を引越しと一緒に移設する:まず引越し業者へ確認
- 引越しを機に家電を新しく購入する:購入店舗の配送・設置サービスを確認
- エアコンを移設する:販売店または専門業者による工事を確認
- 洗濯機の給排水接続まで依頼したい:引越し業者のオプションや設置対応業者を確認
- 壁掛けテレビや電気工事などが必要:作業内容に対応できる業者へ確認
引越し時の家電設置はどこに頼む?
主な依頼先は、「引越し業者」「家電量販店・販売店」「家電設置・電気工事に対応する業者」の3つです。
どこが一律に適しているというものではありません。家電を購入するか移設するか、どこまでの作業を依頼したいかによって選びます。
| 依頼先 | 確認したいケース |
|---|---|
| 引越し業者 | 今使っている家電を引越し荷物と一緒に運び、取り外し・設置もあわせて相談したい場合 |
| 家電量販店・販売店 | 新居用に家電を購入し、購入商品の配送・設置も依頼したい場合 |
| 設置・工事業者 | エアコン、壁掛けテレビ、電気工事など専門的な作業が必要な場合 |
重要なのは、「家電を運ぶこと」と「使用できる状態まで設置・接続すること」を分けて確認することです。
引越し業者が家電を新居の所定位置まで運んでも、給排水の接続や電気工事などは別料金・別業者となる場合があります。
今使っている家電を移設するなら、まず引越し業者へ確認
現在使っている家電を新居でも使う場合は、引越しの見積り時に設置まで依頼できるか確認するのがひとつの方法です。
引越し業者によっては、通常の運搬だけでなく、洗濯機の設置やエアコンの取り外し・取り付けなどをオプションとして用意しています。
たとえば、サカイ引越センターの公式オプションサービスでは、エアコンの取り外し・取り付けや洗濯機の取り付けなどの電気工事を案内しています。
ただし、すべての引越し業者が同じ家電・同じ作業へ対応しているわけではありません。
見積り時には、次の内容を確認してください。
- どの家電を運ぶか
- 旧居で取り外しが必要か
- 新居でどこまで設置・接続を希望するか
- 設置作業が引越料金に含まれるか、別料金か
- 追加部品・追加工事が発生した場合の料金
- 引越し当日と同じ日に作業できるか
新しく家電を購入するなら家電量販店・販売店を確認
引越しを機に冷蔵庫・洗濯機・テレビなどを買い替える場合は、購入店舗の配送・設置サービスを確認します。
家電量販店では、対象となる大型家電について配送と設置をまとめて受け付けているところがあります。
たとえば、ヤマダウェブコムの配送設置・工事案内では、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などについて配送設置サービスを案内しています。
ケーズデンキ公式でも、指定の冷蔵庫・テレビ・洗濯機などを対象に配送・設置サービスを案内しています。
ただし、対象商品・対象エリア・設置場所によって条件が異なり、階段作業や特殊搬入、追加工事などで別途料金が発生する場合があります。
購入時には「配送だけなのか」「所定位置への設置まで含むのか」「給排水接続や壁掛けなどは別料金か」を確認してください。
専門的な作業が必要なら対応できる業者へ依頼する
家電には、利用者自身で据付けや移設を行わず、販売店や専門業者へ依頼するようメーカーが案内しているものがあります。
Panasonic「家電の引越しで気をつけること」では、製品によって運搬・設置時の注意点が異なり、冷蔵庫・洗濯機・テレビなどの大型家電では専門業者による据付けや移設工事が必要と案内しています。
特にエアコンについては、取り外し・取り付けに専門的な技術が必要であり、販売店または専門業者へ依頼するよう案内されています。
引越し業者を窓口にして専門業者を手配できる場合もあるため、自分で別業者を探す前に、引越し業者のオプションも確認しておくとよいでしょう。
冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビはどこに設置を頼む?
代表的な大型家電について、依頼先を考える際のポイントを整理します。
| 家電 | 依頼先を決めるときの考え方 |
|---|---|
| 冷蔵庫 | 現在の冷蔵庫を持っていく場合は引越し業者へ搬入・設置範囲を確認。新しく購入する場合は購入店舗の配送設置サービスを確認 |
| 洗濯機 | 給水・排水の接続まで必要。引越し業者の設置オプションや購入店舗、対応できる設置業者を確認 |
| エアコン | 取り外し・取り付けに専門的な作業が必要。引越し業者経由の工事手配、販売店または専門業者を確認 |
| テレビ | 通常の搬入と壁掛け・アンテナ・複雑な配線では作業内容が異なる。希望する設置内容に対応できるか確認 |
冷蔵庫は搬入経路と設置スペースを先に確認
冷蔵庫は、依頼先を決める前に、新居まで搬入できるか確認しておく必要があります。
Panasonic公式でも、大型家電について設置スペースだけでなく、玄関・通路・階段・踊り場などの搬入経路を事前に確認するよう案内しています。
また、冷蔵庫は機種ごとに必要な放熱スペースが異なります。設置場所の寸法だけで判断せず、取扱説明書を確認してください。
冷蔵庫の食品処理・水抜き・電源・運搬方法など、引越し前の準備については引越しで家電を運ぶときの準備と注意点で詳しく解説しています。
洗濯機は「置くだけ」か「接続まで」かを確認
洗濯機は、新居の所定位置へ運ぶだけでなく、給水ホース・排水ホースなどの接続が必要です。
引越し業者へ依頼する場合は、運搬だけなのか、設置・接続までオプションで依頼できるのか確認してください。
新居では、本体サイズのほか、防水パン、蛇口までの高さ、排水口の位置なども確認します。
引越し前の水抜きやドラム式洗濯機の輸送用固定ボルトについては、洗濯機の引越し準備・水抜き方法をご覧ください。
エアコンは専門的な移設工事が必要
エアコンは、室内機と室外機を取り外して運ぶだけではありません。
冷媒配管や電源、設置場所などを確認したうえで取り外し・取り付けを行う必要があります。
Panasonicは、エアコンの据付けや移設工事を販売店または専門業者へ依頼し、利用者自身では行わないよう案内しています。
引越し業者によってはエアコン工事の手配も可能です。ミツバチ引越センターでも、料金・シミュレーションでエアコンの取り付け・取り外しを案内しています。
エアコンを移設するか買い替えるか迷っている場合は、引越し時のエアコン取り外し・取り付けについても参考にしてください。
テレビは通常設置と壁掛け・アンテナ工事を分けて考える
テレビは、テレビ台へ置く作業と、壁掛け設置やアンテナ工事などでは必要な作業が異なります。
通常の搬入・設置を希望する場合でも、どこまで配線してもらえるかは依頼先へ確認してください。
壁掛けや特殊な配線を希望する場合は、その作業へ対応できる販売店や設置業者を確認します。
たとえばヤマダウェブコムでは、配送設置とは別に壁掛けテレビの設置や接続機器設定などのサービスを案内しています。
家電設置を依頼する前に確認したい5つのこと
1.「運搬」と「設置」の範囲
まず確認したいのは、依頼するサービスにどこまで含まれているかです。
家電を指定場所まで運ぶだけなのか、開梱・設置・配線・給排水接続・試運転まで含むのかは、依頼先や家電によって異なります。
「設置込み」という言葉だけで判断せず、具体的な作業範囲を確認してください。
2.旧居での取り外しが必要か
今使っている家電を移設する場合は、新居での設置だけでなく旧居での取り外しも必要になる場合があります。
洗濯機・エアコンなどは、取り外しから新居での設置までまとめて依頼できるか確認します。
3.標準作業以外の料金
設置環境によっては、追加部品・追加工事・階段作業・特殊搬入などが必要になる場合があります。
家電量販店でも、設置場所や搬入経路によって追加料金が発生する場合があります。
見積り時には基本料金だけでなく、「どの条件で料金が変わるか」まで確認しておくと判断しやすくなります。
4.新居までの搬入経路
冷蔵庫やドラム式洗濯機などの大型家電は、新居に置けるだけでは十分ではありません。
- 玄関の幅・高さ
- 廊下の幅
- 曲がり角
- 階段・踊り場
- 手すりなどの突起物
- エレベーターの入口・内部
も確認してください。
Panasonicの家電引越しガイドでも、設置場所までの通路、曲がり角、階段、手すりなどを含めた搬入経路の確認を案内しています。
5.設置場所の設備
搬入できても、新居側の設備が家電に合わなければ、そのまま使用できない場合があります。
- 冷蔵庫:設置スペース・放熱スペース・コンセント
- 洗濯機:防水パン・蛇口・排水口
- エアコン:室内機・室外機の設置場所・専用コンセント・配管経路
- テレビ:設置スペース・アンテナ端子・周辺機器との接続
新居の設備と使用する家電の条件が合うか、事前に確認してください。
ミツバチ引越センターでは家電の運搬・設置も相談できる
ミツバチ引越センターの運営会社である株式会社プロポートは物流会社で、家具・家電の配送、解体組立、設置業務などの経験を引越し現場にも活かしています。
ミツバチ引越センターの料金・シミュレーションでは、洗濯機・エアコンの脱着、各種電気工事、照明設置などのオプションを案内しています。
エアコンについては取り付け・取り外し等の料金も掲載されていますが、設置箇所によって追加料金が発生する場合があります。
家電の種類や設置条件によって対応内容は異なるため、見積り時に家電の種類・型番・設置場所・希望する作業内容をお知らせください。
引越し時の家電設置に関するよくある質問
引越し業者に家電の設置まで頼めますか?
引越し業者によって対応範囲が異なります。
洗濯機の設置やエアコンの取り外し・取り付けなどをオプションとして依頼できる業者もあります。
家電を運ぶだけなのか、設置・接続まで含むのかを見積り時に確認してください。
家電量販店には、すでに持っている家電の設置だけを頼めますか?
依頼できるかは店舗や家電の種類によって異なります。
購入商品の配送・設置を中心とする店舗もあれば、配送時以外の設置作業を別料金で受け付ける場合もあります。
現在使用している家電の設置だけを希望する場合は、対象商品・エリア・料金を利用予定の店舗へ確認してください。
洗濯機は自分で設置してもいい?
洗濯機は機種によって設置方法が異なり、給水・排水の接続や水平調整などが必要です。
メーカーの取扱説明書を確認し、自分での設置が案内されていない場合や、接続に不安がある場合は販売店や対応できる業者へ依頼してください。
エアコンの取り外し・取り付けは自分でできますか?
エアコンの移設には専門的な技術が必要です。
メーカーも、取り外し・据付けを販売店または専門業者へ依頼するよう案内しています。自分で無理に作業しないようにしてください。
家電設置の料金はいくらですか?
家電の種類、依頼先、設置環境、必要な部品・工事などによって変わります。
同じ洗濯機やエアコンでも、標準的な設置で済む場合と追加工事が必要な場合では料金が異なります。
一律の相場だけで判断せず、希望する作業範囲と新居の状況を伝えて見積りを確認してください。
まとめ|家電を「運ぶ」「設置する」「工事する」に分けて依頼先を決める
引越し時の家電設置は、家電の種類だけで依頼先を決めるのではなく、必要な作業を整理することから始めます。
現在使っている家電を引越し荷物と一緒に移設する場合は、まず引越し業者へ運搬・取り外し・設置の対応範囲を確認します。
引越しを機に新しく家電を購入する場合は、購入店舗の配送・設置サービスを確認してください。
エアコンや壁掛けテレビなど専門的な工事を伴う場合は、その作業に対応できる販売店・専門業者への依頼を確認します。
また、大型家電は新居に置けるかだけでなく、玄関・廊下・階段などを通って搬入できるかも事前に確認しておきましょう。
「運搬」「設置・接続」「専門工事」のどこまで必要かを整理したうえで依頼先へ伝えると、作業範囲や料金を確認しやすくなります。